酵素の温度・pH依存性
温度と pH を変えると酵素活性は最適点で山なりのピークを描く / 高温では一度ほどけると戻らない「不可逆失活」を体感します。
20.0 ℃
7.0
温度因子 f(T)
—
pH因子 f(pH)
—
健全な酵素の割合
—
総合活性 A
—
酵素分子のようす(折りたたみ ⇄ 変性)
● 健全(活性あり) ● 変性(不可逆・活性なし)
活性の山なり曲線(横軸は下のトグルで切替)― 赤い点をドラッグして温度/pH を操作できます
酵素はタンパク質でできており、その立体構造(折りたたみ)が活性のかなめです。
pH を最適値から外すと側鎖の電荷が変わって活性部位がゆがみ、活性は最適 pH を頂点とする山なり(釣鐘型)に落ちます。
温度を上げると分子運動が活発になり反応は速まりますが(Q₁₀ 効果)、上げすぎると立体構造が壊れて(変性)活性が急落します。両者の積で温度の活性曲線は少し右に頂点を持つ山なりになります。
決定的な違いは温度の高さにあります。最適点を外れた pH や穏やかな温度低下なら活性は戻ります(可逆)が、高温でタンパク質がほどけてしまうと二度と元に戻りません(不可逆失活)。「⚡」ボタンで一度焼いてから温度を下げ、活性が戻らないことを確かめましょう。
pH を最適値から外すと側鎖の電荷が変わって活性部位がゆがみ、活性は最適 pH を頂点とする山なり(釣鐘型)に落ちます。
温度を上げると分子運動が活発になり反応は速まりますが(Q₁₀ 効果)、上げすぎると立体構造が壊れて(変性)活性が急落します。両者の積で温度の活性曲線は少し右に頂点を持つ山なりになります。
決定的な違いは温度の高さにあります。最適点を外れた pH や穏やかな温度低下なら活性は戻ります(可逆)が、高温でタンパク質がほどけてしまうと二度と元に戻りません(不可逆失活)。「⚡」ボタンで一度焼いてから温度を下げ、活性が戻らないことを確かめましょう。
いま何が起きている?
ここがポイント
- 最適点がある ── 温度にも pH にも活性が最大になる最適値があり、活性は山なり(釣鐘型)になる。
- 温度は二面性 ── 上げると反応は速まる(Q₁₀)が、上げすぎると変性で急落。だから最適温度のすぐ上で活性が崖のように落ちる。
- 不可逆失活 ── 高温でほどけたタンパク質は冷やしても戻らない。卵が固まると元に戻らないのと同じ。pH や軽い温度変化なら戻る(可逆)のと対照的。
- 酵素ごとに最適点は違う ── 胃のペプシンは pH2、好熱菌の酵素は 70℃ でも働く。最適点は酵素が働く環境に合っている。