フィードバック制御の基本
目標値・誤差・操作量・出力。誤差を縮める閉ループのしくみを体感する。
6.0
4.0
1.0
定常値 y_ss = Kr/(1+K)
—
定常偏差 r − y_ss
—
いまの出力 y(t)
—
いまの誤差 e=r−y
—
—
負帰還ループ:目標値 r から誤差 e=r−y を作り、ゲイン K(P 制御)→ 一次遅れプラントを通って出力 y に。y は Σ へ戻る(負帰還)。
出力 y(t) の時間応答。紫破線=目標値 r、緑=出力 y(t)、灰破線=定常値 y_ss。
フィードバック(閉ループ)制御とは、出力 y を測って目標値 r と比べ、その誤差 e = r − y をコントローラに入れて操作量を作り、誤差を縮める仕組みです。
ここではコントローラはゲイン K を掛けるだけ(比例=P 制御)、プラント(制御対象)は一次遅れ
ここではコントローラはゲイン K を掛けるだけ(比例=P 制御)、プラント(制御対象)は一次遅れ
dy/dt = (u − y) / τ(u は操作量。コントローラの出力 u = K·e を代入すると、閉ループ全体は dy/dt = (K·e − y) / τ になります)。スライダーで目標値 r・ゲイン K・時定数 τ を変えて、y がどう r に近づくか(あるいは届かないか)を見てください。
いま何が起きている?
ここがポイント
- 負帰還で誤差を縮める ── y を引き算して誤差 e=r−y を作り、それを入力に戻すから、y が r からずれるほど強く戻そうとする。これが閉ループの核心。
- P 制御だけだと定常偏差が残る ── 釣り合いは「誤差 e が残ってこそ操作量が出る」状態。定常では
y_ss = K·r/(1+K)、誤差はe_ss = r/(1+K)となり、ゼロにはならない。 - ゲイン K を上げると速く・偏差は小さくなるが残る ── K→∞ で偏差→0 に近づくが完全には消えない。偏差をゼロにしたいなら積分(I)動作が要る(PI 制御)。
- 時定数 τ は応答の速さ ── τ が大きいほどゆっくり立ち上がる。閉ループの時定数は
τ/(1+K)に縮み、K を上げるほど整定が速くなる。