極配置:極の位置が応答を決める
閉ループ極を s 平面でドラッグして置き、対応するステップ応答を見る。
左の s 平面で●(極)をドラッグ。複素共役なので相方の極(下半面)も自動で対称配置されます。スライダーでも動かせます。
-1.20
3.00
極の位置 s
—
減衰比 ζ
—
固有角周波数 ωn
—
行き過ぎ量 Mp
—
整定時間 ts (2%)
—
—
s 平面(左半面が安定)。横=実部 σ、縦=虚部。共役対 ● が応答を決める。
ステップ応答 y(t)。破線=目標値 1、橙の包絡線 = e^(σt) の減衰の速さ。
フィードバック制御の設計では、まず「どんな応答がほしいか」を決め、それを実現する閉ループ極を s 平面上に配置します。これが極配置(pole placement)です。
標準 2 次系
根軌跡のように 1 つのゲインを掃引するのではなく、望む極を直接 s 平面に置くのがこの設計の考え方です。極をドラッグして応答の変化を確かめましょう。
標準 2 次系
H(s) = ωn² / (s² + 2ζωn·s + ωn²) の極は s = σ ± jωd。ここから ωn = √(σ²+ωd²)、ζ = −σ/ωn が決まり、ステップ応答の形(速さ・振動・行き過ぎ)が一意に定まります。根軌跡のように 1 つのゲインを掃引するのではなく、望む極を直接 s 平面に置くのがこの設計の考え方です。極をドラッグして応答の変化を確かめましょう。
いま何が起きている?
ここがポイント
- 左に置くほど速い ── 実部 σ が負に大きいほど包絡線 e^(σt) が速く減衰し、整定時間
ts ≈ 4/|σ|が短くなる。 - 虚軸に近い(ζ 小)ほど振動 ── ωd が大きく σ が 0 に近いと減衰比 ζ が小さくなり、行き過ぎと振動が増える。
- 実軸上(ζ ≥ 1)なら行き過ぎ無し ── 虚部 0 で 2 つの実極になると応答は単調に立ち上がり、オーバーシュートしない。
- 応答の質 = 極の位置 ── ζ が振動の度合い、ωn が応答の速さを支配する。設計とは極を望む場所へ置くこと。