課税の帰着と死荷重
商品1単位ごとに従量税 t をかけると、負担は買い手と売り手にどう分かれ、社会の損失(死荷重)はどう増えるのかを面積で体感します。
20 円
1.5
1.5
買い手の支払価格 P_b
—
売り手の受取価格 P_s
—
取引量 Q(課税後)
—
税収 t × Q
—
死荷重 DWL
—
需要・供給グラフ(縦軸 P=価格/横軸 Q=数量)
図の見方
需要曲線 D
供給曲線 S(課税前)
課税後の供給 S+t
消費者負担
生産者負担
死荷重(三角形)
税の帰着(1単位あたりの負担割合)
商品1単位ごとに 従量税 t をかけると、売り手は「税込みでこの価格でないと売れない」ため、供給曲線が t だけ上にシフトします。
新しい均衡では、買い手の支払価格
取引量は減り、本来なら成立したはずの取引が消えます。その失われた利益が 死荷重(デッドウェイトロス)で、灰色の三角形の面積として現れます。スライダーを動かして、誰がより多く負担するか・税を増やすと死荷重がどう増えるかを確かめましょう。
新しい均衡では、買い手の支払価格
P_b は上がり、売り手の受取価格 P_s = P_b − t は下がります。値上がり分と値下がり分が、それぞれ消費者の負担と生産者の負担です。取引量は減り、本来なら成立したはずの取引が消えます。その失われた利益が 死荷重(デッドウェイトロス)で、灰色の三角形の面積として現れます。スライダーを動かして、誰がより多く負担するか・税を増やすと死荷重がどう増えるかを確かめましょう。
いま何が起きている?
ここがポイント
- 負担は「より非弾力的(傾きが急)な側」に多く乗る ── 買い手と売り手のどちらが法的に納めるかとは無関係に、逃げにくい側が負担する。
- 消費者負担 + 生産者負担 = t ── 1単位あたりの税はちょうど両者で分け合われる。割合は傾き比
b : dで決まる。 - 死荷重は税率の2乗で増える ──
DWL = t² / (2(b+d))。税を2倍にすると死荷重は約4倍。最初の小さな税の損失は小さいが、重い税ほど急激に非効率になる。 - 税収は途中で頭打ちになる ──
税収 = t×Qは t を上げ続けると取引量が減るため、ある点を超えると逆に減少する(ラッファー曲線の発想)。