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平行四辺形の面積比と相似

武蔵中学校 2022年度 問2:対角線と線分の交点から五角形の面積を求める

📐 問題

面積が 132 cm² の平行四辺形 ABCD を考えます。頂点は A=左上・B=左下・C=右下・D=右上に置きます。
辺 BC を BE:EC = 1:2 に分ける点を E とします。
辺 DC 上に点 F をとります。対角線 BD と直線 AE の交点を G、対角線 BD と直線 AF の交点を H とします。
すると対角線 BD は GH:HD = 2:3 に分けられていました。 (1) 三角形 ABG の面積はいくつですか。 (2) 五角形 GECFH の面積はいくつですか。
cm²
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下にスクロールして解説とシミュレーションを見ていきましょう
ステップ 1

図を確認する(スライダーで比を変えて観察)

設定の確認
平行四辺形 ABCD(青)、面積 132 cm²。AD と BC が平行な上下の辺、AB と DC が斜めの辺です。
E は辺 BC 上(オレンジ)、F は辺 DC 上(シアン)。
G は対角線 BD と線分 AE の交点()、H は対角線 BD と線分 AF の交点()。
BE:EC = 1:2
GH:HD = 2:3
△ABG(問1)
五角形 GECFH(問2)
△ABE
△AFD
△AGH
4領域の合計(検算)
ステップ 2

相似三角形で BG:GD を求める(問1)

G は線分 AE と対角線 BD の交点です。BG:GD を求めるには、G を共有する 2 つの三角形の相似を使います。
平行四辺形では AD ∥ BC(向かい合う辺)。
直線 BD が 2 本の平行線 AD・BC を横切るので 錯角が等しい
G での向かい合う角(対頂角)も等しい。
△ADG ∽ △EBG(AA 相似)
△ADG(大きい三角形)
∠ADG = ∠EBG(錯角、AD∥BC)
∠DAG = ∠BEG(錯角、AD∥BC)
AD = 3 部分(= BC)
△EBG(小さい三角形)
∠EBG = ∠ADG(錯角、AD∥BC)
∠BEG = ∠DAG(錯角、AD∥BC)
EB = 1 部分
相似比 = AD:EB = 3:1
対応する辺の比 → BG:DG = 1:3(小さい三角形側が BG)
∴ BG = BD × 1/4
面積に変換する:A から対角線 BD への高さは、BD 上のどこでも変わりません。
→ △ABG の面積は底辺 BG の長さに比例します。
△ABD = 132 ÷ 2 = 66 cm²(対角線が平行四辺形を半分に分ける)
△ABG = △ABD × BG/BD = 66 × 1/416.5 cm²
BG:GD = 1:3
△ABG = 16.5 cm²
ステップ 3

BD 上の比を一本化する(BG:GH:HD = 5:6:9)

問1 で BG:GD = 1:3 が分かりました。さらに与えられた GH:HD = 2:3 を組み合わせて、BD 全体を 1 本の比で表します。
BG:GD = 1:3 から、BG = 1 部分、GD = 3 部分。
その GD(=3 部分)を GH:HD = 2:3 に分けると、GH = 3 × 2565、HD = 3 × 3595
分母を 5 にそろえると BG:GH:HD = 55 : 65 : 95
BG:GH:HD = 5:6:9(BD 全体 = 20)
BD 上での G・H の位置
BG:GH:HD = 5:6:9
BH:HD = 11:9
ステップ 4

五角形 GECFH の面積を求める(問2)

五角形 GECFH を直接求めるのは大変なので、平行四辺形から外側の 3 つの三角形を引きます
平行四辺形 ABCD = 五角形 GECFH + △ABE + △AFD + △AGH の関係を使います。
まず F の位置を相似で確定します。AB ∥ DC なので、H を共有する △ABH ∽ △FDH(AA 相似)。
相似比は BH:HD = (BG+GH):HD = (5+6):9 = 11:9
AB:FD = 11:9 つまり F は辺 DC 上で DF:FC = 9:2(FD = DC × 911)。
① △ABE:底辺 BE = BC × 13、高さは平行四辺形と共通。
△ABE = 132 × 13 × 12 = 132 × 1622 cm²

② △AFD:底辺 FD = DC × 911、高さは平行四辺形と共通。
△AFD = 132 × 911 × 12 = 132 × 92254 cm²

③ △AGH:底辺 GH = BD × 620、高さは A から BD まで(△ABD と共通)。
△AGH = △ABD × GHBD = 66 × 620 = 66 × 31019.8 cm²
五角形 GECFH = 平行四辺形 − △ABE − △AFD − △AGH
= 132 − 22 − 54 − 19.8 = 36.2 cm²
検算:(五角形 GECFH)+ △ABE + △AFD + △AGH
= 36.2 + 22 + 54 + 19.8 = 132 cm²(平行四辺形の面積)✓
五角形 GECFH(紫)= 平行四辺形 − △ABE − △AFD − △AGH。スライダーで比を変えると面積が連動します。
DF:FC = 9:2
五角形 GECFH = 36.2 cm²

解法のポイント

  • 平行四辺形の「向かい合う辺が平行」で錯角が等しくなる:AD ∥ BC なので、対角線 BD が横切るとき △ADG ∽ △EBG(AA 相似)。相似比 AD:EB = 3:1 から BG:DG = 1:3 が決まります。
  • 「頂点を共有する三角形の面積比 = 底辺の比」を使う:A を共通の頂点とすると △ABG と △ABD の高さは同じ(A から BD への垂線)なので、面積比 = BG:BD = 1:4。
  • BD 上の比は分母をそろえて一本化する:BG:GD = 1:3 と GH:HD = 2:3 を合成して BG:GH:HD = 5:6:9。BH:HD = 11:9 から AB:FD = 11:9(DF:FC = 9:2)。
  • 複雑な多角形は「全体 − まわりの三角形」で求める:五角形 GECFH = 平行四辺形 − △ABE − △AFD − △AGH = 132 − 22 − 54 − 19.8。
  • 答え:(1) △ABG = 16.5 cm² (2) 五角形 GECFH = 36.2 cm²