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バス問題(等間隔バスとの出会い)

灘中学校(2024年度 第4問)の過去問をステップごとに動かして紐解く

🚌 問題(灘中 2024)

A町からB町へ向かう一本道を、たくさんのバスが同じ向き・同じ速さで等間隔に走っています。太郎が自転車でA町からB町へ一定の速さで進むと、20分おきにバスに追い越されました。速さを変えずに向きだけ逆(B町→A町)にすると、今度は10分おきにバスとすれ違いました。さらに自転車の速さを 6 km/h 上げると、9分おきにすれ違うようになりました。前後のバスの間隔は何 km ですか。
km
⬇ 下にスクロールして解説とシミュレーションを見ていきましょう
ステップ 1

同じ方向に走ると20分ごとに追い越される

ダイヤグラムの読み方
横軸=時間(分)、縦軸=A町からの距離(km)。線の傾きが急なほど速い。2本の線が交差する点=バスが太郎君に追いつく(追い越す)瞬間。
バスは等間隔なので、ダイヤグラム上では平行な直線の束として現れます。
【同方向追い越し】
太郎君とバスが同じ方向に進むとき、バスが太郎君に追いつくまでの間に、バス1台分の間隔 d だけ差が縮まります。
「縮まる速さ」= バス速度 vb − 太郎速度 vt
d ÷ (vb − vt) = 20分 = 1/3 時間 → d = (vb − vt) / 3 …①
グラフでは、バスの線(オレンジ)が太郎君の線(青)に追いつく間隔が20分ごとになっているのが確認できます。
0.0 分
※スライダーを動かして追い越し間隔(20分)を確認できます
ステップ 2

逆方向に走ると10分ごとに出会う

【逆方向すれ違い】
太郎君が方向を反転すると、バスと正面から近づきます。「近づく速さ」= vb + vt
d ÷ (vb + vt) = 10分 = 1/6 時間 → d = (vb + vt) / 6 …②
①と②を比較します:
(vb − vt) / 3 = (vb + vt) / 6 → 2(vb − vt) = vb + vt → vb = 3vt
ダイヤグラムでは、太郎君の線(青)の傾きが負(左下向き)になり、交差の間隔が10分に縮まっています。
0.0 分
※逆方向に走ると出会い間隔が20分から10分に半減します
ステップ 3

速さを6km/h上げると9分ごとに出会う → 連立方程式で解く

【速さを上げたとき】
逆方向のまま速さを 6 km/h 増やすと、近づく速さは vb + vt + 6 になります。
d ÷ (vb + vt + 6) = 9分 = 3/20 時間 → d = 3(vb + vt + 6) / 20 …③
②と③から vb + vt を求める:
②=③ → 20(vb+vt) = 18(vb+vt+6) → 2(vb+vt) = 108 → vb+vt = 54 km/h
vb = 3vt を代入:
3vt + vt = 54 → vt = 13.5 km/h、vb = 40.5 km/h
間隔 d:
d = (vb + vt) / 6 = 54 / 6 = 9 km

算数解法のポイント

  • 同方向と逆方向で式を立てる:同方向なら「バス間隔 ÷ (バス速度 − 自転車速度) = 追い越し間隔」、逆方向なら「バス間隔 ÷ (バス速度 + 自転車速度) = 出会い間隔」。2本の式から速度の比が分かります。
  • 速さを変えた条件で絶対値を確定:「速さを6km/h増やして9分ごと」という第3の条件が vb + vt = 54 km/h を確定させます。比だけでは間隔 d は求まりません。
  • ダイヤグラム(進行グラフ)で視覚化:バスを平行な直線の束として描くと、交差間隔が「速度差・速度和」に反比例することが一目で分かります。等間隔バス問題全般で使えるテクニックです。