visual-learning

図形の規則性・ピラミッド状三角形(頴明館中)

頴明館中学校(2010年度 大問4)の過去問をアニメーションで理解する

📐 問題(頴明館中 2010 大問4)

正三角形を 1 段・2 段・3 段…とピラミッドのように積み重ねていきます(下図)。
(1) 5段のとき、正三角形の数・頂点の数・辺の数を求めなさい。
(2) 正三角形の数が289個になるのは何段ですか。
(3) 頂点の数が105個になるのは何段ですか。

問(2) を解いてみよう:正三角形が 289 個になるのは何段?
ヒント:三角形の数は n² です。289 = □² になる整数を考えてみましょう。
下にスクロールして解説とシミュレーションを見ていきましょう
ステップ 1

段数スライダーで三角形の成長を観察する

スライダーを動かして段数を変えると、三角形がピラミッド状に成長します。 各段ごとに色が変わります。カウンターで三角形の数・頂点の数・辺の数をリアルタイムに確認しましょう。
5
三角形:25
頂点:21
辺:45
各段が追加されるときに増える三角形の数:
1段め: 1個 / 2段め: 3個追加 / 3段め: 5個追加 / 4段め: 7個追加 / 5段め: 9個追加
→ n段めに追加される三角形は 2n − 1 個(奇数の列!)
1 + 3 + 5 + … + (2n−1) = 個(連続する奇数の和は完全平方数)
ステップ 2

n段のときの規則性を式で表す

n段のピラミッドでは、三角形・頂点・辺の数がそれぞれ美しい式で表せます。 下の表で各値を確認しながら、パターンを見つけましょう。
公式まとめ(n段のとき)
・三角形の数 =  (1, 4, 9, 16, 25, …)
・頂点の数  = (n+1)(n+2) ÷ 2 (3, 6, 10, 15, 21, …)
・辺の数   = 3n(n+1) ÷ 2 (3, 9, 18, 30, 45, …)
n(段数) 三角形 n² 頂点 (n+1)(n+2)/2 辺 3n(n+1)/2

スライダーで段を選ぶと、その段で追加される三角形(オレンジ)と蓄積の様子がわかります。

3
追加:5 個(2×3−1)
合計:9 個(3²)
頂点の数の考え方:
頂点を上から数えると、1行め 1個、2行め 2個、…、(n+1)行め (n+1)個
合計 = 1 + 2 + … + (n+1) = (n+1)(n+2)/2(三角数)

辺の数の考え方:
小さな三角形 n² 個(上向き+下向き)の辺を単純に数えると 3n² 本ですが、共有している内部の辺を除くと
3n(n+1)/2 本になります。確認:n=5 のとき 3×5×6÷2 = 45本
ステップ 3

逆算問題を解く

公式がわかれば、数から段数を逆算できます。
問(2):三角形が 289 個 → 何段か
三角形の数 = n² なので n² = 289 を解きます。
289 = 17 × 17 = 17² → n = 17(17段)

問(3):頂点が 105 個 → 何段か
頂点の数 = (n+1)(n+2)/2 なので (n+1)(n+2)/2 = 105 を解きます。
(n+1)(n+2) = 210 … 連続する2整数の積 = 210
√210 ≈ 14.5 なので 14 × 15 = 210 → n+1 = 14 → n = 13(13段)
確認:n=13 のとき (13+1)(13+2)/2 = 14×15/2 = 105 ✓
答え確認

問(1) 5段のときの答え

5段のとき
・三角形の数 = 5² = 25個
・頂点の数  = (5+1)(5+2)/2 = 6×7/2 = 21個
・辺の数   = 3×5×6/2 = 45本

算数解法のポイント

  • 三角形の数 = n²(完全平方数):各段で追加される三角形が 1, 3, 5, 7, …(奇数列)となるため、合計は連続奇数の和 = n²。逆算は「□² = 289」→「□ = 17」の平方根の暗算。
  • 頂点の数 = 三角数 (n+1)(n+2)/2:頂点を行ごとに数えると 1+2+…+(n+1) の和になります。逆算は「(n+1)(n+2) = 210」→「連続2整数の積」として√210≈14.5 から 14×15 を見つけます。
  • 辺の数 = 3×三角数 = 3n(n+1)/2:辺は三角形ごとに3本ですが共有辺があるため実質は 3n(n+1)/2 本。
  • 逆算の手順:公式に目標の数を代入 → 因数分解 → 連続整数の積を探す、という3ステップで解けます。