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台形の回転体の体積

灘中学校(2020年度 1日目 第10問)の過去問を 3D 回転アニメーションで理解する

📐 問題(灘中 2020年度 1日目 第10問)

台形 ABCD があり、AB∥CD、AB=6cm、CD=2cm、AD⊥AB、AD=4cm です。
この台形を辺 CD を軸として 1 回転させてできる立体の体積を求めなさい。
円周率は 22/7 を用いなさい。
cm³
ヒント:分数(704/3)か小数(234.67)で入力してください
下にスクロールして解説とシミュレーションを見ていきましょう
ステップ 1

台形と回転軸の位置関係を理解する

台形 ABCD の形を確認しよう
AB∥CD(AB が長い、CD が短い)、AD⊥AB(∠A は直角)という直角台形です。
座標で表すと:D=(0,0)、C=(2,0)、A=(0,4)、B=(6,4)
回転軸は辺 DC(x 軸方向)の延長線。DC 上の点は半径 0 で回転します。
各頂点の回転軸からの距離(=回転半径)を確認しましょう。
D=(0,0) → 距離 0(軸上)
C=(2,0) → 距離 0(軸上)
A=(0,4) → 距離 4 cm
B=(6,4) → 距離 4 cm

辺 AB(y=4)は回転軸から 4 cm 離れた水平線なので、回転すると半径 4 の円柱側面を描きます。
辺 BC は B=(6,4) から C=(2,0) の斜め線なので、回転すると円錐の側面を描きます。
ステップ 2

回転させてできる形を観察する

台形 ABCD を DC 軸のまわりに回転させてみましょう。スライダーで回転角度を変えると立体の断面が変化します。

回転してできる立体のイメージ:
辺 AB が回転 → 半径 4 cm、高さ 6 cm の円柱の側面
辺 BC(斜め)が回転 → 頂点 C を頂点とする円錐の側面
辺 DA が回転 → x=0 の位置にある円板(蓋)
スライダーを動かすと回転の断面が見えます
ステップ 3

体積の計算:大円柱 − 円錐

体積の分解の考え方
回転体の体積 = 大きな円柱円錐(くり抜かれた部分)
なぜ「大円柱 − 円錐」で求められるのか?

辺 AB(y=4、x が 0〜6)が回転すると、半径 4 cm・高さ 6 cm の大円柱が完成します。
しかし台形 ABCD の斜めの辺 BC(B=(6,4) から C=(2,0) の線)は、x=2〜6 の範囲で円錐形の空洞を作ります。
辺 BC を回転させると:頂点 C(2,0) で半径 0、B(6,4) で半径 4 の円錐(高さ 4 cm)になります。

この円錐を大円柱から引けば回転体の体積が求まります。
大円柱(r=4, h=6) 円錐(r=4, h=4) 回転体(大円柱 − 円錐)
大円柱の体積
半径 4 cm、高さ 6 cm
π × 4² × 696π

円錐の体積
底面半径 4 cm(B の位置)、頂点 C(半径 0)、高さ 4 cm(x=2 から x=6)
(1/3) × π × 4² × 464π/3

回転体の体積
96π − 64π/3
(288π − 64π)/3
224π/3

π = 22/7 を代入:
224/3 × 22/7
224 × 22 ÷ (3 × 7)
4928 ÷ 21
704/3(4928 と 21 は共通因数 7 で割り切れる:4928÷7=704、21÷7=3)

答え:704/3 cm³ ≈ 234.67 cm³

算数解法のポイント

  • 「回転軸からの距離」が回転半径になる:回転軸(DC 直線)に垂直な距離が各点の回転半径。A・B は距離 4 cm なので、AB の回転は半径 4 の円柱側面を作る。
  • 直角台形の∠A=90° を活かす:AD⊥AB より、A は D の真上(x=0, y=4)、B は A から AB=6 分だけ横(x=6, y=4)。これで座標が確定する。
  • 斜め辺 BC の回転 = 円錐:B=(6,4) から C=(2,0) への直線は回転すると円錐。C が頂点(半径0)、B の位置が底面(半径4)、高さ=x方向の距離=4 cm。
  • 「大円柱 − 円錐」で体積を分解する:96π − 64π/3 = 224π/3。回転体をそのまま積分するより、シンプルな形の差で求める方が算数的。
  • 円周率 22/7 の代入タイミング:224π/3 の π に代入。224÷7=32 を先に計算すると 32×22÷3=704/3 とスムーズに約分できる。