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流水算(静水時は流速の何倍)
清泉女学院中学校 2024年度の過去問を題材に、川の流れと船の合成速度を紐解く
🎒 問題(清泉女学院中学校 2024年度)
川の上流に A 町、その 40 km 下流に B 町があります。船で A 町から B 町へ下ると 2 時間、B 町から A 町へ上ると 2 時間 30 分かかります。静水時の船の速さは、川の流れの速さの何倍ですか。
⬇ 下にスクロールして解説とシミュレーションを見ていきましょう
ステップ 1
下り(上流から下流へ):流れに乗る速さ
まず分かっている所要時間から、下りの実際の速さを求めます。ボートが川の流れと同じ方向(A町 → B町)に進むとき、川の流れがボートの後ろ押しとなるため、実際の速さは 静水時の速さ + 川の速さ になります。
A町からB町までの距離 40 km を 2 時間で下るので:
A町からB町までの距離 40 km を 2 時間で下るので:
下りの速さ = 40 km ÷ 2 時間 = 20 km/時 (=静水時 + 流速)
0.0 分
※静水時の速さ(緑)と川の速さ(青)が合わさり、赤い合成速度(20 km/時)になります
ステップ 2
上り(下流から上流へ):流れに逆らう速さ
同じように、上りの所要時間から上りの実際の速さを求めます。ボートが川の流れと逆方向(B町 → A町)に戻るとき、川の流れに押し戻されるため、実際の速さは 静水時の速さ − 川の速さ になります。
B町からA町までの距離 40 km を 2 時間 30 分(=2.5 時間)で上るので:
下りより遅いぶん、上りの方が時間が長くかかります。
B町からA町までの距離 40 km を 2 時間 30 分(=2.5 時間)で上るので:
上りの速さ = 40 km ÷ 2.5 時間 = 16 km/時 (=静水時 − 流速)下りより遅いぶん、上りの方が時間が長くかかります。
0.0 分
※進行方向(左)の速さ(緑)から川の速さ(右向き青)が引かれ、赤い合成速度(16 km/時)になります
ステップ 3
和差算で静水時と流速を分け、何倍かを求める
下りの速さ 20 km/時 = 静水時 + 流速、上りの速さ 16 km/時 = 静水時 − 流速 の 2 本が手に入りました。これは和差算です。
2 つをたすと流速が打ち消し合って静水時の 2 つ分、ひくと静水時が打ち消し合って流速の 2 つ分になります:
よって 静水時 ÷ 流速 = 18 ÷ 2 = 9 倍 が答えです。
下の実験室では、静水時と流速をスライダーで変えると、下り・上りの速さや「静水時は流速の何倍か」がどう変わるかを観察できます(初期値はこの問題の 18 と 2 にしてあります)。
2 つをたすと流速が打ち消し合って静水時の 2 つ分、ひくと静水時が打ち消し合って流速の 2 つ分になります:
静水時 = (20 + 16) ÷ 2 = 18 km/時流速 = (20 − 16) ÷ 2 = 2 km/時よって 静水時 ÷ 流速 = 18 ÷ 2 = 9 倍 が答えです。
下の実験室では、静水時と流速をスライダーで変えると、下り・上りの速さや「静水時は流速の何倍か」がどう変わるかを観察できます(初期値はこの問題の 18 と 2 にしてあります)。
18 km/時
2 km/時
0.0 時間
下りの速さ(静水+流速)
—
上りの速さ(静水−流速)
—
静水時の速さ=(下り+上り)÷2
—
流速=(下り−上り)÷2
—
静水時は流速の何倍
—
💡 流水算のポイント
- まず所要時間から実際の速さを出す:距離が同じなら「速さ=距離÷時間」で、下り 40÷2=20 km/時、上り 40÷2.5=16 km/時 と求まります。問題で直接与えられていなくても、ここが出発点です。
- 速さの合成の理解:流水算の基本は「下りの速さ=静水時の速さ+流速」「上りの速さ=静水時の速さ−流速」です。川と同じ向きか、逆向きかで実際の速さが変わります。
- 和差算で 2 つを分ける:下りと上りをたすと静水時の 2 つ分、ひくと流速の 2 つ分になります。だから 静水時=(20+16)÷2=18、流速=(20−16)÷2=2。最後に 18÷2=9 倍 が答えです。