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旅人算(出会い算・往復)
智辯学園和歌山中学校(2020年度)の過去問をステップごとに動かして紐解く
🚶 問題(智辯学園和歌山中 2020)
太郎は A 地点、次郎は B 地点から同時に出発し、AB 間をそれぞれ一定の速さで往復します。太郎は分速 160 m、次郎は分速 200 m です。2 人が 2 回目にすれ違ったのは出発から 15 分後でした。太郎が A 地点から B 地点へ着くまでに何分何秒かかりますか。
⬇ 下にスクロールして解説とシミュレーションを見ていきましょう
ステップ 1
1回目のすれ違い:太郎の速さ + 次郎の速さ
📐 速さ・時間・道のりの関係
速さを求めたいとき → 道のり ÷ 時間
時間を求めたいとき → 道のり ÷ 速さ
道のりを求めたいとき → 速さ × 時間
この問題では「2人合わせた速さ」を使い、すれ違いまでに進む道のりから AB の長さを逆算します。
道のり = 速さ × 時間
この3つのうち2つが分かれば、残り1つは必ず求まります。速さを求めたいとき → 道のり ÷ 時間
時間を求めたいとき → 道のり ÷ 速さ
道のりを求めたいとき → 速さ × 時間
この問題では「2人合わせた速さ」を使い、すれ違いまでに進む道のりから AB の長さを逆算します。
【ステップ1:速さの合計を求める】
太郎と次郎は反対向き(A→B と B→A)に進むので、向かい合って近づきます。向かい合って進むとき、2人の間の距離は「2人の速さの合計」のペースで縮まっていきます。
この問題では、太郎が分速 160 m、次郎が分速 200 m なので:
下のアニメーションで、2人が両端から近づき、1回目にすれ違う様子を確認しましょう。2人が出発して初めてすれ違うまでに、2人が進んだ距離の合計はちょうど AB 1本分になります。
太郎と次郎は反対向き(A→B と B→A)に進むので、向かい合って近づきます。向かい合って進むとき、2人の間の距離は「2人の速さの合計」のペースで縮まっていきます。
この問題では、太郎が分速 160 m、次郎が分速 200 m なので:
2人合わせた速さ = 160 + 200 = 360 m/分下のアニメーションで、2人が両端から近づき、1回目にすれ違う様子を確認しましょう。2人が出発して初めてすれ違うまでに、2人が進んだ距離の合計はちょうど AB 1本分になります。
0.0 分
※スライダーを動かして 0〜5分の動きを確認できます
ステップ 2
2回目のすれ違い:道のりは「3本分」
【ステップ2:合計の道のりから AB を求める】
ここがこの問題の核心です。往復する2人のすれ違いには、次の性質があります。
これが AB 3本分にあたるので、AB の長さは:
ちなみに1回目のすれ違いは、AB 1本分(1800 m)を合計の速さで進む時間なので 1800 ÷ 360 = 5分後。2回目はその3倍の 15分後で、ぴったり問題と一致します。「1回目から2回目の間に往復1本分」と覚えると、どんな往復の旅人算にも使える強力な道具になります。
ここがこの問題の核心です。往復する2人のすれ違いには、次の性質があります。
- 1回目のすれ違いまでに2人が進む距離の合計 = AB 1本分
- 1回目から2回目までの間に2人が進む距離の合計 = AB 2本分(往復1回ぶん)
- したがって 2回目のすれ違いまでの合計 = AB 3本分
- 横軸:出発からの時間(0分 → 15分)
- 縦軸:A地点からの距離(下がA・上がB)
- 線の傾き:急なほど速い。次郎(オレンジ)の方が太郎(青)より傾きが急 → 次郎が速い
- 線の上下:上向き=AからB方向へ進んでいる、下向き=BからA方向へ進んでいる
- 2本の交点:2人が同じ時刻・同じ場所にいる=すれ違い
360 m/分 × 15分 = 5400 mこれが AB 3本分にあたるので、AB の長さは:
AB = 5400 m ÷ 3 = 1800 mちなみに1回目のすれ違いは、AB 1本分(1800 m)を合計の速さで進む時間なので 1800 ÷ 360 = 5分後。2回目はその3倍の 15分後で、ぴったり問題と一致します。「1回目から2回目の間に往復1本分」と覚えると、どんな往復の旅人算にも使える強力な道具になります。
0.0 分
※0〜15分まで、上の道路アニメと下のダイヤグラムが連動します
ステップ 3
太郎がA→Bに着くまでの時間
【ステップ3:時間を求める】
ステップ2で「AB = 1800 m」が分かりました。あとは問われている「太郎がA地点からB地点に着くまでの時間」を求めるだけです。
太郎の速さは分速 160 m。A→B(1800 m)を進むのにかかる時間は:
端数の 0.25 分を秒に直します。0.25 分 = 0.25 × 60 秒 = 15 秒。したがって:
下の図で、太郎がA→Bを進む道のり(1800 m)と、かかる時間(11分15秒)の関係を確認しましょう。次郎はもっと速い(分速 200 m)ので、A→B(実際は B→A)を 1800 ÷ 200 = 9 分で進み、太郎より先に折り返します。
ステップ2で「AB = 1800 m」が分かりました。あとは問われている「太郎がA地点からB地点に着くまでの時間」を求めるだけです。
太郎の速さは分速 160 m。A→B(1800 m)を進むのにかかる時間は:
1800 m ÷ 160 m/分 = 11.25 分端数の 0.25 分を秒に直します。0.25 分 = 0.25 × 60 秒 = 15 秒。したがって:
11.25 分 = 11 分 15 秒 ← 答え下の図で、太郎がA→Bを進む道のり(1800 m)と、かかる時間(11分15秒)の関係を確認しましょう。次郎はもっと速い(分速 200 m)ので、A→B(実際は B→A)を 1800 ÷ 200 = 9 分で進み、太郎より先に折り返します。
太郎のA→B:1800 m を分速 160 m で進む = 11.25 分 = 11分15秒
応用編
「合計の道のり」をダイヤグラムで見る
この問題の核心は「2回目のすれ違いまでに、2人で AB 3本分進む」という1点に尽きます。これをダイヤグラムの上で視覚的に確かめましょう。
① すれ違いの周期に注目する
グラフを見ると、1回目のすれ違い(5分)までに2人合わせて AB 1本分(1800 m) 進んでいます。
その後は AB 2本分 進むごとに次のすれ違いが起きます。2回目までに必要なのは合計 3本分なので、時間も1回目の3倍です:
② 合計 5400 m から AB を逆算する
2人合わせた速さ 360 m/分 で 15分 進むと、合計 5400 m。これが3本分なので:
③ 太郎の所要時間を出す
① すれ違いの周期に注目する
グラフを見ると、1回目のすれ違い(5分)までに2人合わせて AB 1本分(1800 m) 進んでいます。
その後は AB 2本分 進むごとに次のすれ違いが起きます。2回目までに必要なのは合計 3本分なので、時間も1回目の3倍です:
5分 × 3 = 15分(問題の条件と一致)② 合計 5400 m から AB を逆算する
2人合わせた速さ 360 m/分 で 15分 進むと、合計 5400 m。これが3本分なので:
AB = 5400 ÷ 3 = 1800 m③ 太郎の所要時間を出す
1800 m ÷ 160 m/分 = 11.25 分 = 11分15秒 ← 答え
💡 算数解法のポイント
- 向かい合う2人は「速さの合計」で近づく:太郎と次郎は反対向きに進むので、2人の間の距離は 160+200=360 m/分 のペースで縮まります。
- 直線往復の出会い算は「1本・3本・5本…」:両端から往復するとき、すれ違いまでの合計道のりは「1回目=AB1本分」「2回目=AB3本分」「3回目=AB5本分」と奇数本ずつ増えます。これを使えば AB の長さを逆算できます。
- ダイヤグラム(進行グラフ)の活用:時間と距離のグラフを描くと、複雑な往復の動きとすれ違いの位置・時刻がひと目で分かり、比の問題として整理できます。