運動残効(滝の錯視)
一方向の運動をしばらく注視してから静止画を見ると、逆向きに動いて見える ── 静止物の実際の速度は 0。「見え方」と「物理量」のズレを体験します。
64 px/s
8 秒
16 本
いまの段階
—
実速度(物理量)
—
見かけの動き(残効)
—
残効の強さ(推定)
—
なぜ起きる?(方向検出ニューロンの疲労)
中央の + を見つめ続ける(順応後、縞は完全に静止します)
運動残効は、一定方向に動くものをしばらく見つめた後で静止画を見ると、
それが反対向きにゆっくり動いて見える錯覚です。滝をしばらく見てから岩肌に目を移すと
岩が上へ流れて見えることから「滝の錯視」とも呼ばれます。
脳には特定方向の運動に反応する方向検出ニューロンがあり、同じ向きを見続けるとその細胞が順応(疲労)します。 すると静止画でも、疲れていない逆向きの細胞の応答が相対的に勝ち、動いていないのに動いて見えます。
ボタンで順応を始め、縞が静止に切り替わった瞬間の見え方に注目してください。 このとき縞の実速度は 0 px/s。これが「知覚」と「物理量」のズレです。
脳には特定方向の運動に反応する方向検出ニューロンがあり、同じ向きを見続けるとその細胞が順応(疲労)します。 すると静止画でも、疲れていない逆向きの細胞の応答が相対的に勝ち、動いていないのに動いて見えます。
ボタンで順応を始め、縞が静止に切り替わった瞬間の見え方に注目してください。 このとき縞の実速度は 0 px/s。これが「知覚」と「物理量」のズレです。
いま何が起きている?
ここがポイント
- 残効は主観・体験型 ── 逆向きの動きは「見え」だけ。テスト中の縞の実速度は 0 px/s で物理的には完全に静止している。
- 順応が長い・速いほど強い ── 順応時間や順応速度を上げると、検出ニューロンの疲労が深まり残効が強く・長く感じられる(時間とともに減衰)。
- 向きは必ず逆 ── 下向き(滝)に順応すれば上向きに、上向きなら下向きに見える。順応した向きの反対が出る。
- 知っていても消えない ── 仕組みを理解しても見えのズレは残る。知覚は意志で上書きできない(認知的浸透不可能性)。