平均への回帰
1 回目で極端な値だった人を選ぶと、2 回目の平均は全体平均へ寄る ── 相関 r が小さいほど強く回帰します。
0.50
20 %
1 回目で選ぶ群
選択群の1回目平均
—
選択群の2回目平均
—
全体平均(基準)
—
平均へ寄った割合
—
1回目スコア
2回目スコア
選択された群
全体平均 μ = 50
左帯=1回目、右帯=2回目。線は同じ人の 2 回の得点を結びます。赤破線(μ)と橙しきい値線をドラッグして操作できます。
同じ人に同じテストを 2 回 受けてもらうと、各回の得点は「実力」と「その日の運(ばらつき)」の和になります。
1 回目でたまたま極端に高かった/低かった人を選ぶと、その「運」の分は次にはもとに戻りやすいため、
2 回目の平均は全体平均(μ=50)の方向へ寄って見えます。これが平均への回帰です。
予測式は
予測式は
2回目の期待値 = μ + r × (1回目 − μ)。相関 r が 1 なら回帰なし、
r が小さいほど大きく回帰します。これは実力が上がったわけでも下がったわけでもない、選び方による錯覚です。
いま何が起きている?
ここがポイント
- 極端な群を選ぶと次は平均へ寄る ── 上位を選べば下がり、下位を選べば上がる(実力変化ではない)。
- 回帰の量は r で決まる ──
2回目期待値 = μ + r×(1回目−μ)。r=1 で回帰ゼロ、r=0 で全員が平均値へ。 - 「叱ると伸び、褒めると落ちる」の錯覚 ── 極端な失敗/成功のあとは自然に平均へ戻るだけのことが多い。
- 相関 r と回帰直線(最小二乗)は別物 ── ここでは「選んだ群の平均がどれだけ縮むか」を主役にしている。