ローレンツアトラクタ
3本の微分方程式が描く「蝶の翅」と、わずかな初期値の差が運命を分けるバタフライ効果を体感します。
10.0
28.0
2.67
1.0e-3
経過時間 t
—
2点の距離(隔たり)
—
理論(定常解) / 実測(軌道)
—
2点の隔たり(対数目盛・時間)
軌道の投影(x–z 平面に等角風で射影)
軌道 A(基準)
軌道 B(A から δ だけズラした双子)
ローレンツ方程式は、気象学者エドワード・ローレンツが大気の対流を 3 変数
dx/dt = σ(y − x)、dy/dt = x(ρ − z) − y、dz/dt = xy − βz の 3 本だけなのに、標準的な σ=10、ρ=28、β=8/3 では解は決して同じ場所に戻らず、2 枚の翅をもつ蝶(ストレンジアトラクタ)を描き続けます。
赤い軌道 B は、青い軌道 A を初期値で δ だけズラした双子です。カオス領域では最初はぴったり重なって見えても、やがて急速に離れていきます ── これが「ブラジルの蝶の羽ばたきがテキサスの竜巻を起こす」で知られるバタフライ効果(初期値鋭敏性)です。
x, y, z に切り詰めて得た連立微分方程式です。dx/dt = σ(y − x)、dy/dt = x(ρ − z) − y、dz/dt = xy − βz の 3 本だけなのに、標準的な σ=10、ρ=28、β=8/3 では解は決して同じ場所に戻らず、2 枚の翅をもつ蝶(ストレンジアトラクタ)を描き続けます。
赤い軌道 B は、青い軌道 A を初期値で δ だけズラした双子です。カオス領域では最初はぴったり重なって見えても、やがて急速に離れていきます ── これが「ブラジルの蝶の羽ばたきがテキサスの竜巻を起こす」で知られるバタフライ効果(初期値鋭敏性)です。
いま何が起きている?
ここがポイント
- 決定論なのに予測不能 ── カオス領域では方程式は完全に確定的でも、初期値の超わずかな差が指数関数的に拡大する。
- 蝶型はアトラクタ ── 標準パラメータでは広い範囲の初期値から軌道がこの形に吸い寄せられ、その上を二度と交わらず走り続ける。
- 理論と軌道を分けて読む ── ρH が示すのは渦中心の定常解の局所安定性。線形安定でも別のアトラクタへ向かう軌道があり、実際の帰着先は軌道と併せて確かめる。
- 距離は対数で見る ── 隔たりのグラフが直線(対数目盛)で立ち上がるほど、予測不能さ(リアプノフ的な発散)が強い。